✓本記事を書いているのは『こまち先生』こと不登校解決支援センターRay代表理事の辻です。
・(一社)家庭教育支援センターペアレンツキャンプにて、東京支部室長を拝命。
・家庭教育アドバイザー、復学支援カウンセラーとして親子関係の改善や復学支援に従事。
・SNSでは『こまち先生』として活動し、総view数は70万を突破!
▼この記事を読んでわかること
「どんなことでも良いから親御さんはとにかく子どもをほめてあげて!」
不登校の相談を行った際こういったアドバイスを受けたことがある、あるいはネットで検索した時に目に留まったという方は多いのではないでしょうか?
ほめる子育てのリスク
「不登校はお子さんの自己肯定感が下がっているから起こる問題なので、自信がつくようにとにかく家では小さなことでも誉めるようにしてあげましょう!」
復学支援の現場で親御さんの相談を受けると、7,8割の親御さんがこういったアドバイスを受けて実践されています。
しかし、その後の経過を聞くと
「小さなことでも誉めるようにしていたらまるで赤ちゃんのように幼い行動や言葉使いが増えてしまった」
「もともと一人でできていたお風呂や就寝ができなくなってしまった」
「勝手やわがままを言うことが増えてしまい、家の中で王様のようになっている」
といった形で家庭内での問題行動が散見されるようになったケースがほとんどでした。
ほめる子育てが悪いのではありません
実際不登校の中でもいわゆる『愛情不足型』と呼ばれる原因で学校をお休みするようになったケースではこういった対応が有効です。
放任傾向だった親御さんがこれまでの対応を見直し、お子さんとしっかり向き合いながらその行動を認めてあげることで愛情不足が改善されていき、復学や社会復帰を果たすケースもあります。
1990年代から2000年代初頭の頃は不登校といえばこの愛情不足型だったため、その対応が紋切り型に定着し今も残っているのです。
しかし、近年増えている不登校のケースは親御さんの放任傾向による『愛情不足型』ではありません。むしろ愛情深いがゆえに起こる『過保護・過干渉傾向』による『愛情過多』のケースが多くなっています。
我が子を思うからこそつい口出し、手出しが多くなってしまい、結果的に子どもが自立していくための経験を奪ってしまうケースです。
こういったケースではむしろ愛情はいっぱいにもらって育まれてきているため、そこにさらに愛情を注ぐ「ほめる子育て」をすると別の問題が起きてしまうわけですね。
コップ一杯に水が入っているのに、さらに水を注ぐようなイメージです。
家庭にあった子育てをみつけましょう
もう一度言いますが、決してほめる子育てが悪いのではないのです。
その子育てが『我が家』にあっているかどうかが大切です。
100人いれば100通りの子育てがあるように、どの家庭にもマッチする100点の子育て法などどこにもないはずです。
もしあるとすれば、それはお子さんとしっかり向き合うことのできた家庭の中だけにあります。
その見つけ方がわからない、せめて大まかな指針が欲しいという方は一度Rayにご相談ください。
初回のご相談は無料となっておりますので、お気軽にご連絡くださいね。
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