本記事を書いているのは『こまち先生』こと不登校解決支援センターRAY代表理事の辻です。
・(一社)家庭教育支援センターペアレンツキャンプにて東京支部室長を務める。
・家庭教育アドバイザー、復学支援カウンセラーとして親子関係の改善や復学支援に従事。
・SNSでは『こまち先生』として活動し、総view数は100万を突破!
今回は全国で30万人に上った令和の不登校について、その原因を深堀していきます。
▼この記事を読んでわかること
令和の不登校で最も多い理由
文部科学省が発表した令和4年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果によれば、令和の不登校児童、生徒の不登校理由1位は「無気力・不安」によるものとなっています。
その割合いは50%を超える状況になっており、今後もこういった無気力・不安を理由とした不登校は増える傾向にあるとみられています。
無気力・不安型とは
ではどういったケースが無気力・不安型に該当するのか、いくつかの例外はあるものの概ね下記のような言動が見られるケースは無気力・不安型に該当すると判断して良いでしょう。
1、学校に行きたくない理由やきっかけが明確ではない。
(特に小学生の場合「学校が不安」という漠然とした不安や「○○になったらどうしよう」という予期不安が強い傾向にあります)
2、登校していた頃はなんらかの身体的、精神的症状が見られ起立性調節障害、過敏性腸症候群、むずむず足症候群、といった診断がされていたものの、登校しなくなってからは症状が落ち着いている。(潔癖症、視線恐怖症などの強迫観念は不登校中に加速する傾向があります)
3、「学校には行きたい」、あるいは「行っておいたほうが良い」と思っている。
(親御さんに対し「学校なんて二度と行かない」と話しているが、家族以外の第三者に対しては上記のような感想がでていたり、言葉にはしないが行動の端々に学校を気にしている様子が見られることもあります)
無気力・不安型については友達や先生とのトラブル、親子関係など環境的問題を併発しているケースも多くみられます。
不登校の主たる要因が「無気力・不安」であるものの、その要因をもとにして学校を休むようになった直接の「きっかけ」が上記のようなトラブルであるケースは非常に多いように思います。
「無気力・不安」が主たる要因になっているのか見極めるポイントの一つとして、不登校初期(約1~3か月)以降、休んでいる理由についてほとんど話さなくなっている、「当時の理由は関係ない」と話している、「忘れた」と話しているといった状況があげられます。
また、行けなくなった理由自体を「わからない」と話すケースも多く、行けなくなった理由もなぜ今行けないのかもわからないと答えるケースが急増しています。
また、例外として親御さんから「学校に行きなさい」と話すことが多かったケースでは「学校を休む正当な理由になるから」という理由で不登校初期を超えても「きっかけ」に過ぎなかったトラブルについて固執してしまうケースも見られます。
解決方法について
家庭の力で乗り越えるためにはお子さんとの対話が必須です。
平成中期以降、不登校への対応は「子どもが自ら動くまで待ちましょう」という待ちの姿勢が正しいとされてきました。
しかし、待つことで解決するケースは全体から見るとそう多くありません。
むしろ待つことによって状況が悪化してしまうケースが多くの割合を占めています。
家でのわがままや勝手が増えてしまい、電子機器への依存度合いも増え、自分でできていたことが出来なくなり、親御さんをまるで奴隷のように扱ってしまうケースも散見されます。
こういった状況を変え、復学や自立を目指すには親子できちんと向き合う機会が不可欠です。
しかし、不登校初期に学校を休むことを認めていた場合、改めて話し合う機会をとろうとするとお子さんから強い反発を受ける可能性が高いです。
その反発を前提として話し合う機会を取るためには親御さんの覚悟が必要です。
親子ともに精神的負担になることが予想されるため、親御さんだけでこういった対応を取ることは推奨いたしません。
必ず事前に地域の相談機関や専門家のアドバイスを求め、客観的な視点を取り入れながら対応することを推奨いたします。
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